浅間湯の丸 鍋蓋山(1829.0m) 2014年6月14日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 9:35 スキー場入口−−9:46 ゲレンデ−−10:58 ゲレンデ最上部−−11:05 鍋蓋山(休憩) 11:23−−11:27 ゲレンデ最上部−−12:21 スキー場入口

場所群馬県吾妻郡嬬恋村
年月日2014年6月14日 日帰り
天候
山行種類籔山 ただし角間山方面からなら一般登山
交通手段マイカー
駐車場東端のスキー場入口に駐車スペースあり
登山道の有無無し
籔の有無ゲレンデ最上部〜山頂間は笹藪
危険個所の有無無し
山頂の展望北東方向の展望あり
GPSトラックログ
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コメント一般的には角間峠経由で登れられるが鍋蓋山だけに登る場合は無駄な労力が必要なため北側のスキー場から登った。登山道は無いが今の時期はゲレンデの草はまださほど伸びておらず歩きやすい。ゲレンデ最上部から山頂間は登山道は無く笹藪を登るが激藪ではなく距離も短いので許容範囲。ゲレンデはワラビがたくさん生えていた




スキー場入口に駐車 しばらく舗装道路
ゲレンデ案内図。数か所にある 最後はダート
ゲレンデ最下部
チケット売り場 広いゲレンデを適当に登る
草のような唐松 村上山
横移動の道に入る 左に分岐する細い道へ
刈り払われている 次のゲレンデに出たところ
このゲレンデは途中で消える ワラビがたくさん生えていた
ゲレンデ上のイワカガミ まだ横移動
次のゲレンデ。ここを登る ワラビだらけ
結構な傾斜 リフト最上部
リフト裏には道無し 振り返る
リフト最上部から見た四阿山 リフト最上部から見た横手山
リフト横から小尾根に取り付く 道はないが目印あり
山頂まで笹藪が続く 鍋蓋山山頂。角間山から登山道がある
鍋蓋山からの展望。あまり良くない リフト最上部に戻る
往路の東側のゲレンデを下る ゲレンデ終点から左の細い道へ
往路で登ったゲレンデに出る ここで横移動
間違ったゲレンデを下ってしまい強引にトラバース 最初から笹藪に突入
谷まで笹藪が続く 谷を越えると笹が無くなり獣道登場
往路のゲレンデに飛び出す ゲレンデ最下部


 角間山の北東側に鍋蓋山がある。以前、角間峠から角間山に登ったことがあり鍋蓋山も予定していたのだが、車のスモールランプが付けっ放しだった可能性があって、バッテリー上がりが心配で鍋蓋山には登らず下山した経緯がある。

 今回は鍋蓋山だけ登るわけだが角間峠経由では角間山を越える必要があって無駄が生じるため、北側のスキー場から登ることにした。地形図ではスキー場内にも破線が描かれているがメインルートは角間山経由なので信用できない。ネットで調べると正式な登山道は無くゲレンデを登ってから地形図の破線に乗るようだが、かなり笹に埋もれているようだ。破線はゲレンデ最上部から最短距離で山頂に向かうのではなく西を巻いて角間峠経由の登山道に合流している。同じ藪漕ぎだったら最短距離にした方がいいかもしれない。

 スキー場の一番東側のゲレンデ(カマンゲレンデ)から取り付くことにする。車道入口はバリケードで塞がれているので最初から歩く。舗装道路を歩いて駐車場を通過、ゲレンデ最下部に出る。ゲレンデは左右に分かれるがどちらも登山道のような筋は見られず、右側のゲレンデを登ることにする。今の時期はまだそれほど草が茂っていないので助かる。

 やがて別のゲレンデに合流、しかし上にはゲレンデが続いておらず籔でおしまい。地形図を確認すると最上部へつながるゲレンデはもっと西の方らしいので横移動する道を探すと林道のような幅が広い道が続く。初心者コースだろう。次のゲレンデも上に延びておらずまた横移動、ここは林の中の細い山道を行く。軽く刈り払いされているのでスキー場施設のメンテ用の道かもしれない。

 次のゲレンデに出るとワラビが群生している。このような日当たりがいい場所はワラビが生えやすく、無雪期の春先から初夏のスキー場でワラビが生えているのは良く見られる光景。たぶん下から歩くと1時間くらいかかる場所だからだろう、人が採取した形跡は無い。でも私は山菜料理はやらないのでもったいないが放置する。まともに取ったらザックがいっぱいになるくらいありそうだった。

 ゲレンデは上に伸びているので少し進んでみたが、途中で藪で途切れているように見える(実際は細い道で上部のゲレンデとつながっていたが下からでは見えない)。どうもこのゲレンデは最上部ではなく一番高いところまでつながるゲレンデはまだ西側らしい。合流点に戻って反対側のリフト終点から西に延びる林道程度の細い連絡ゲレンデ?があったので進んでみると予想通り次のゲレンデへ。今度こそ最上部のリフトまで続いているのが見えた。ここを登ればいい。

 このゲレンデもワラビが生え放題、まさに林立状態だが人間が採取した形跡はない。主にゲレンデ東側がワラビ群生地で、中央付近は石がごろごろした無毛地帯で歩きやすいのでそこを歩く。木が無いので日差しも強いが今日は風が吹いていて「強制風冷」で適度に体を冷やしてくれる。ゲレンデ上部はかなりの傾斜で上級者コースと思われる。ここは草が少し茂り気味で薄い所を選んで進んでいく。

 登り切るとリフト頂上駅。見下ろすと長いゲレンデが見渡せる。その先には四阿山と志賀高原。横手山はまだ雲の中だった。リフトの奥に道がないか確認したが予想通り無し。自然林と笹藪斜面でリフト終点東側の小尾根に取り付く。最初だけ微かに踏跡があり目印も見られるが、踏跡はすぐに笹藪に溶け込んで消えてしまう。籔の高さは胸くらいで展望が得られるし激籔状態ではなく手でかき分けられるレベルなので、鬱陶しいがもがくほどではない。尾根直上よりも西側の方がやや籔が薄いようなので少しの間トラバースしてみたが、そのうちに西側も笹が濃くなってどこを歩いても同じようになった。その頃には山頂が近くなって尾根がバラけてきた。

 やがて笹の中に錆びた鉄骨が三角に組まれた山頂標識が登場、その鉄骨の少し西側から角間山から延びる登山道に飛び出した。さすが登山道は笹が無く歩きやすい。山頂は樹林が茂って北東方向のみ僅かに開ける程度。日陰にて休憩。本日3山目で累積標高差は約1000m。1000mならまとめて登ればそれほど体力的にきつくないが今回のように分散して登ると疲れる。

 下山だが往路と違いリフト最上部から右(東)に分岐するゲレンデを下ることにした。下から見たときにはこのゲレンデは見えなかったが、まさか途中で消えることはないはずだ。往路で使ったゲレンデよりもっと東側のゲレンデに出るはずで多少はショートカット可能と考えた。

 このゲレンデも上級者コースらしいかなりの傾斜で、底がすり減った登山靴では滑りそうなくらい。雪があればアイゼンを効かせて一直線に下るだろうが今は大きなジグザグを切って下っていく。やがて広いゲレンデが終わって籔に突入するかと見えたが、左側に細いコースが続く。想定通りだ。横移動で再びゲレンデに出るとそこは少しだけ上に登ったが途中でゲレンデが終わっているように見えて西に逃げた場所だった。

 往路で見た「カマン」の目印がある細い道で東に移動、林道のような緩やかなコースでさらに移動して次のゲレンデで左に入ったのがルートミスだった。ここは右が正しかったのだがゲレンデはどこも同じ風景で記憶を元に進路を決めたのが失敗だった。ゲレンデを下っていくと草付きではなく湿った土の区間が多い。これは登りで見た光景ではない。おまけに左側からは沢の音。これも往路では無かった事象。違うゲレンデに入ったのは間違いないが、もしかしたらどこかでつながっているのではないかと希望を持つ。さらに下ったがゲレンデは左手に屈曲、往路のゲレンデから離れていく。このまま下ったら車からかなり離れた場所に下ってしまう。

 さてここで本領発揮。確実な方法はゲレンデを登り返すことだがたぶん標高差で100mくらい下っただろう(実際は50mくらいだった)。確実な現在地は分からないが1本西側のゲレンデにいることは間違いない。地形図を見るとこのままトラバースすれば谷地形と尾根を越えた先に目的のゲレンデがあるはず。登り返すのは悔しいので笹藪の中をトラバースすることにした。

 唐松植林の斜面の中は笹藪。籔のレベルはリフト終点から山頂までと同じ程度。最初は緩斜面で高度を落とさないよう右に進んでいく。笹藪は尾根直上を歩く分にはいいがトラバースは手間取る。やや傾斜が増して水が無い小さな谷をこえると植生が激変、北斜面に入り日当たりが悪くなった影響か笹がすっかり姿を消してシダ中心の植生へ。劇的に歩きやすくなると同時にトラバースするような獣道も登場、ありがたく使わせてもらう。

 獣道を進むと尾根が見えてきた。尾根が下がってきて獣道が尾根を越える場所で予定通り突然ゲレンデに飛び出す。今度こそゲレンデの植生は間違いなく往路で見た風景であった。もうゲレンデ最下部は近かった。

 

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